Wikidata:ウィキメディア・プロジェクトでのウィキデータ

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このページは、ウィキデータの情報を他のウィキメディア・プロジェクトで使用する利点や、その際の課題をまとめるために作成しました。よくある誤解や懸念などの問題の回避、改善、修正するための手法なども扱います。また、現在可能な利用方法だけではなく、今後可能としていく予定についてもご紹介します。ウィキデータ初心者の方は以下のページが参考になるでしょう:

多くのウィキメディアプロジェクトにまたがる情報の一元化

ウィキデータにウィキメディアプロジェクト群の情報を集中させることで、さまざまな言語のさまざまなプロジェクトの人々が協力してデータを照合できるようになります。これにより多くの恩恵を受けることができます:

  • 作業の重複を減らす: ウィキデータは多言語のプロジェクトです。あなたがウィキデータに情報を投稿すれば、あなたのプロジェクトで利用されるだけでなく、他のすべての言語版でも利用できるようになります。これはそれぞれのウィキメディアプロジェクトで個別にデータを編集するよりはるかに効率的です。たとえば、各国の人口について、それぞれのウィキペディアで手動で更新する作業が不要になります。
  • 言語の障壁を減らす: ウィキデータは、異なる言語で書かれた情報源を照らしあわせることを可能にします。そして、話す言語に関係なく誰もがその情報に自由にアクセスできるようにします。この考え方は、あるテーマに関して土地勘の無い人や、専門的な知識がない人の障壁にも当てはまります。
  • 多くの情報源からのデータ収集: ウィキデータは、外部のデータベースにある膨大な情報を、ボットやツールを使って体系的に取り込むことができます。
  • エラー訂正に携わる人員を増やす: 情報を集約することによって、荒らしや善意による誤りを発見し、訂正するための努力と資源を一元化することができます。データベースに一元化されているということは、間違いに関しても一度だけ直せばいいということになります。

ウィキデータにある情報の品質

ウィキデータは急速に発展する若いプロジェクトです。データの品質改善のためには利用者の貢献が必要です。ウィキデータにデータを追加したり改善するには、いくつか方法があります:

個人の利用者

利用者がウィキデータに情報を追加する最も一般的な方法は、それぞれの利用者が一つ一つ情報を追加する方法です。ウィキデータは、他のウィキメディアのプロジェクトにある情報を再利用していますが、そのデータは古いものだったり、不完全だったり、誤っていたりすることもあります。

データのインポート

大規模な外部のデータベースを取り込むこともできます。外部の情報源からのデータの取り込みについては、Wikidata:Data Import Hub からどなたでもリクエストできます。

協賛

データの品質改善のため、いくつかの外部組織と協力関係を結んでいます:

クエリ

ウィキデータ・クエリサービスは完全性と正当性をチェックするための手段です。クエリはWikidata:Request a query から作成を依頼できます。

機能の開発

ウィキデータでは以下のような新しい機能を開発中です:

  • 他のウィキメディアのプロジェクトで使われているウィキデータの項目についてのより詳細な追跡
  • プロパティ制約はプロパティの使い方を示すルールとして開発が続けられています。
  • 署名付き記述: データの品質を改善および維持に役立ちます。
  • ORES: 項目の品質評価を自動化します。

ウィキデータに変更を加える

大量のデータを追加する場合は作業が複雑になるかもしれませんが、単一の事実を追加する場合は他のウィキメディアプロジェクトよりも学習曲線が小さく、比較的簡単な作業です。ウィキデータで最も一般的な作業は、文の追加と情報源の追加です。ウィキデータへの文や情報源の追加にはコーディングやマークアップの知識は必要ありません。外部データベースからウィキデータに大量の情報を追加したい場合は、Wikidata:Data Import Hub(英語)で依頼してください。

文を追加する方法は非常に簡単で、コーディングのスキルは必要ありません。概要については、Help:文#文の追加をご覧ください。

情報源

ウィキデータのデータはまだ、情報源が記録されてないか、別のウィキメディアプロジェクトからインポートされたという記録だけがあるものが多いです。情報源は、個人による逐次投稿と、一度に数千から1万の情報源が追加される外部データベースからのインポートとの両方を通じて常に追加されています。情報源の追加は以下の通り簡単です

  1. 情報源を追加する文を選択し、[+情報源の追加]ボタンをクリックします
  2. 情報がオンラインソースからのものである場合は、最初のボックスに出典URLと入力します
  3. 情報源のURLを右側のボックスに貼り付けます
  4. [公開]ボタンをクリックします

文に情報源を追加する詳細な手順については、Help:Sourcesをご覧ください。

他のウィキメディアプロジェクトからウィキデータページへの変更を追跡する

ウィキデータのデータを使用するウィキメディアプロジェクトの編集者にとって、編集したページに影響を与える変更がウィキデータで加えられたかどうかを知ることは重要です。ウィキデータ項目に加えられた変更を追跡することは可能です。あなたのウィキメディアプロジェクトのログイン時に個人設定を変更してください:

  1. 個人設定をクリック(画面右上にあるリンク)
  2. ウォッチリストタブをクリック
  3. 「ウィキデータの編集をウォッチリストに表示」をチェックする

注意:「個人設定」のとなりには「ウォッチリスト」もありますが、そこは違います。そこにアクセスすると「ウォッチリストにウィキデータの編集を表示」することはできません。

他のウィキメディアプロジェクトにあるウィキデータ項目に変更が加えられた場合、ウォッチリストに表示されるようになりました。現在のところ、ウォッチリストはウィキデータページ上でどのような変更が行われたか、または文が記事上に表示されたかどうかを表示しませんが、これらは改善される予定です。他のウィキメディアプロジェクトと同様に、ウィキデータの履歴表示タブでこの情報を見つけることができます。これは、コモンズからの画像のトランスクルージョン(別のウィキメディアプロジェクトからコモンズ上の画像の変更を追跡できない)よりも、はるかに明確で簡単です。

データ利用の例

ウィキメディアプロジェクトでは、ウィキデータのデータが様々な方法で使用されています。

  • ウィキペディアの情報ボックスへのデータ提供
  • 地図とグラフ
  • 主題に関するマッピング作業
  • 可視化

ウィキペディアの情報ボックスへのデータ提供

ウィキペディアのInfoboxではウィキデータから直接データを取り込むことができます。

ウィキでの操作

ウィキデータからのデータを表示するテンプレートは、それぞれのウィキで必要に応じてデータを修正することができます。以下のようなものがあります:

  • フィールドの上書き
  • 出典のあるデータのみを選択して表示
  • ウィキデータから取得するパラメータのカスタマイズ
  • 書式の変更(例えば、日付を年/月/日から日/月/年に変えるなど)

ウィキペディアには、ウィキデータを利用した情報ボックスの例がいくつかあります:

ガイド

以下は情報ボックスへのデータ提供を設定するためのガイドです。

地図とグラフ

ウィキデータの情報をウィキメディアのプロジェクト上で地図やグラフとして表示することができます。


Lakes with name "Long lake" in Sweden.
[ source data ]

行政区画と首都を伴った国の地図


Population of London.
[ source data ]

World land area.
[ source data ]

主題に関するマッピング作業

ウィキデータを使って特定のテーマについて欠けている項目の一覧を作ることができます。これは特定のテーマに関する項目群のセットをウィキデータに作成し、ツールを使って対象のウィキメディアプロジェクトでの項目の有無を調べることで行われます。

可視化

ウィキデータ、ウィキペディア、ウィキメディア・コモンズなどの情報を組合わせて使用する多くのツールが、ウィキメディア・プロジェクトの内外にあります。これらのツールは、コンテンツを新たな経路で探索できるようしてくれます。また、コンテンツを視覚化することで、問題を明確にし、改善するために使うこともできます。

  • Histropedia: ウィキデータとウィキペディアのデータを使って、インタラクティブにウィキペディアの項目にリンクした時系列の表を生成します。例 : アポロ計画
  • Monumental:ウィキデータ、ウィキペディア、ウィキメディア・コモンズの情報を使用することで、建造物遺産を探索し、モニュメントについて詳しく知ることができるツール。例:パリ
  • Scholia: ウィキデータ・クエリサービスを用いて、学術要約ページを生成するツールです。例: チューリング賞


ウィキメディアプロジェクトにおけるウィキデータの使用の設定

Wikidata:How to use data on Wikimedia projectsは、ウィキデータのデータを他のウィキメディア・プロジェクトで使用する方法についての技術的な説明を提供します。また、Wikidata:Project chatでも助けを求めることができます。