Nihonjin to Nihon bunka (Q11507178)

p.122 / 第2話於鎌倉養老邸 2021年5月 / 『バカの壁』もAIMも、すんなり受け入れてくれる / 日本の学問が日本文化に根ざしたものでないことに気づいたのは本居宣長で、「借りもの」でない学問を築くために、日本人に深くしみついた「漢意」を取り除いて、「やまとだましい」を取り戻さなけれあならないと主張しました。本居の考えを進めていくと、その延長はナショナリズム的なことになってしまうけれど、日本人はそうせずに、「海外から入ってきたものと、自分たちがもともともっていたものを上手に折衷できないだろうか」と考えるようになった。結果的に、その「折衷」しようとしたことによる「不和」が、日本人のストレスの大部分になったのではないかと思うんです。 (Japanese)