Help:正しくない値の扱い方

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ウィキデータにおける文(ステートメント)は、以下の場合「非推奨ランク」にランク付けし、除去しません。

  • 廃止された場合(「古くなった値」とは異なります。後述)
  • 現在は間違っていることがわかっているが、かつては正しいと考えられていた値

背景

ウィキデータのフロントエンドは、ウィキペディアのフロントエンドとは異なる役割を持っています。ウィキデータでは、データ利用者は通常フロントエンドを使用しません(Wikidata Query Service (Q20950365)か、またはテンプレート/モジュールを使用します)。したがって、フロントエンドは基本的に編集者専用のツールとなり、ランクと情報源が適切に使用されていれば、項目内に「間違った値」または「複数の値」があることは全く問題なく、むしろ望ましいことです。対照的にウィキペディアの閲覧者は編集者と同じフロントエンドを使用します。そのため、ほとんどの場合、記事から「間違った値」は除去されます。

文を単に除去するのではなく、非推奨とマークすることは、いくつか利点があります。

  • 項目にその値を再度追加しなくてよいことを、他のユーザーが知ることができます。
  • Web Ontology Language (Q826165)などのopen-world assumption (Q851949)システムでは、そのような文(「真実ではない」、「ではない」)が必要です。「些細な」主張を除去することにより、他の目的でのウィキデータの使用を削減します
  • 理論やアイデアの進化を表現するメカニズムを提供し、それによって人類の知識を理解するためのより豊かなコンテキストを作成します。これは、different from (P1889)や同様のプロパティとともに、自動分類システムでは特に価値があります。
  • 二次情報知識ベース(参照を収集しリンクするデータベース)であるウィキデータの整合性を維持、確立します。ウィキデータは情報源に従って情報を提供します。それらの情報源は、現代の思想や科学的コンセンサスを反映する場合としない場合があります。

また、明示的に要求されない限り、非推奨ランクの文はデータ利用者には表示されません。これはクエリ・サービスやウィキペディアのパーサー関数({{#property:}}{{#statement:}}など)に適用されます。そのため、ウィキデータで非推奨ランクと正しくマークされている「廃止されたデータ」や「間違ったデータ」が、ウィキペディアの基礎情報ボックスなどを汚染することはありません。

非推奨の理由

非推奨の値には修飾子「reason for deprecated rank (P2241)」が必要です。この修飾子に使用されている値も参照(最適でないものも含まれます)。この修飾子に有用と考えられる値:

ランクの付け方

Help:ランク付けを参照。

古くなった値と「終了日」

たとえば次のような場合、値が古くなります。

  • 新しい人口調査によって変更された「人口」
  • 離婚によって適用されなくなった「配偶者」
  • 退職または選挙結果によって適用されなくなった「職位」

古くなった値は「非推奨」にせず、代わりに修飾子「終了日」をつけてください。